名古屋部会番外編〜100年長屋の秘密〜

  • 2009/04/03(金) 09:35:45

名古屋部会で見学した「100年長屋」。



築80年の長屋に施された大胆なリフォーム。




いったいどういった経緯で、このリフォームが行われたのか?

その背景を記した貴重なメモを入手しました。


「ドキュメント 名古屋長屋改修団参上〜築80年の長屋の改修をめぐって〜」
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クリックするとダウンロードできます


長屋を取り巻く事情が垣間見えるとともに、「リフォームする設計者」「そこに住む人」そして「大家」と3者の声がキチンと盛り込まれている点が大変興味深く、今読んでも刺激的です。

Iさん、資料の提供ありがとうございました!



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名古屋部会・春の陣その2

  • 2009/03/25(水) 07:43:51

名古屋部会2日目。

夜更けから降り始めた雨も、我々が出発する頃にはすっかり止んで今日も晴天です。

賃貸経営を行うにあたっては、不動産の専門的な知識や情報ももちろん大切なのですが、個人的にはもっと根幹的なことも並行して、いつも考えいます。

それは「人間らしく生きることとはどういうことか」。

あまりに大げさで言葉にすると、頭のおかしい奴と切り捨てられてしまいそうですが、時代に応じて快適な暮らしを求めるという当たり前のことを具現化することが、結局住まいを提供する我々の仕事なのだと思います。

人−暮らし−家−村。

そんなモデル的な場所があると聞き、今回訪問してきました。

それが・・・


(ゴジカラ村役場)


ゴジカラ村


ゴジカラ村とは何なのか?

正直、WEBサイトを見てもよくわからなかったので、結果として突撃取材になったのですが、アットホームに対応していただき感謝です。(ゴジカラ村役場のTさんありがとうございました!)


(右は集会所の古民家、左は託児所)

一言で言うと、雑木林のなかに点在する施設群。

その施設は、高齢者向けの「特別養護老人ホーム」「デイサービスセンター」や、そのスタッフを養成する「介護福祉士専門学校」、幼児向けの「幼稚園」、「託児所」、更にはOLと高齢者が一緒に暮らす「長屋」などから構成されています。


(特別養護老人ホーム)

元は老人向けの施設からはじまり、それを運営するため社会福祉法人を設立したのですが、お年寄りが子どもと一緒にいると笑顔になるという発見から、幼稚園や託児所などが次々建てられたようです。



それら建物を運営し、結びつけるための手段として、学校法人やNPO法人、有限会社、株式会社などを立ち上げているのです。



建物自体も非常にユニークなものばかりです。
もともと田んぼだったという敷地は緩やかな斜面になっており、ナナメ感を生かすように建物がはめ込まれています。

つまり立体的で複雑なのです。




しかも、立ち木をなるべく切らずに建てているので、なお一層複雑です。

また、自然素材にこだわり、RCでも内装はほぼすべて、外壁やバルコニーの手すり部分にも木を使っています。




「多様な人々が集住する」というのは言葉ではよく語られますが、それを意図して実際にしている現場をはじめてみました。




人を集まりやすくする仕掛けとして、ひとつ教えてもらったのは「キレイ過ぎないこと」。



キレイに手入れされた花壇では観賞するだけになり、全く手入れされていなければ荒れてしまう。
その「ほどほどの加減」「適度な距離感」が人を近づけるという発想。



ここは幼稚園。

子どもとお年寄りというのもそうですが、この村では異なるものを「混ぜる」ということに果敢に挑戦しています。

保育も縦割りで年齢や性別を越えた関係性を育てているそうです。



お年寄りとその家族、幼稚園児とその家族、あるいは周辺の地域の方々。
そういった人が自然と集まり、混ざる場として古民家を移築した集会施設が敷地内にあります。



この日も幼稚園は休園日だったのですが、子どもたちがたくさん。



グルリ村内を歩いていても、いたるところで笑顔や歓声に出会うのです。

更に凄いことを聞きました。

現在、この敷地内に最大60戸の賃貸住宅を建設するプランが進行しているのです。

いったいどういう建物になるのか、場が出現するのか。

正直、まだまだ知りたいことがあったのですが、残念ながらタイムアップ。
賃貸住宅の完成の折は、真っ先に見せてもらうことを約束をしてゴジカラ村を後にしたのでした。

また、近いうちに名古屋に足を運ぶことになりそうです。



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名古屋部会・春の陣その1

  • 2009/03/22(日) 21:51:56

桜前線の最先端を狙い名古屋部会を開催しました!

札幌との気温差はなんと15度!



菜の花が咲き乱れ、モンシロチョウがはためき、梅は全開です。

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そして狙い通り、ソメイヨシノの開花日だったのですが、開いた花は確認できず、ちょっと残念です。

今回のミッションはこの桜を観ること・・・ではなく名古屋の不思議建築を探検すること

名古屋部会の部会長であるYさんのご案内により、札幌参加組のkazuさんとともに密度の濃い時間を過ごすことができました。(Yさんありがとうございました!)

最初に訪問したのは、RCをガルバリウムで覆った築22年の物件。



老朽化等により入居が18戸/31戸にとどまっていたため、一部解体→補強→増築・外装といったリファインを行ったそうです。



内装や間取りも変更され、浴室部分は躯体を増築してカバーするというテクニックを使っています。

更にうち4世帯は入居したまま(!)、工事をするという(建物内で引越しする)かなり斬新な方法を取っています。

31戸を1LDK×14戸、2LDK×10戸、3LDK×4戸=28戸と多様化を持たせた間取りに変更。
賃料が2万〜6万アップでも、入居は好調のようです。


次に訪問したのは、かつて名古屋市長公舎としても利用されていた東山荘



大正初期に建造された個人所有の山荘で、和洋折衷タイプのお屋敷です。



現在は市民に開放されて、お茶会や華道、各種イベントなどに利用されています。


そして、ここから愛知学泉大学のI教授が合流。

20年前にI教授が手掛けたという「リフォーム長屋」を拝見させていただきました。

6戸の住戸が連なった長屋。
このうち2戸を20年前にリフォームしたというのですが、当時で築80年、現在なんと築100年という超クラシックな建物なのです。



今回特別に、リフォーム前とアフターの2戸を拝見させていただいたのですが、その違いにビックリです。(皆さんありがとうございました!)



手前が玄関で中央部分が屋根の一番高い部分、奥へ細長い間取りとなるのですが・・・



これがリフォームした部屋ですが、外観からは想像もつかないモダンな雰囲気になっています。
覆っていた天井を外して吹き抜け状にし、天窓を設けて一番暗くなってしまう部屋を開放的なリビングにしています。

梁をそのまま見せるのも格好いいですね。


さて、いよいよYオーナーの物件見学です。

地下鉄駅徒歩1分の学生向けマンション。



全124戸というモンスタータワーです。



外観は曲線の造詣にこだわったというだけあって、ボリュームの割には大型物件にありちがなトゲトゲしさがありません。
前が6車線道路の角地ということ、優しい色合いを使っていることもあってか圧迫感が緩和されている気がします。



もちろんなかにも様々な工夫を凝らしています。



戸数があることを活かし、最新設備を導入してはテストをしているのです。



単身向けワンルームを時代に合わせて、どこまで快適にできるか。



終わることなき挑戦に真正面から立ち向かってます。


そしてこの最先端マンションのすぐ隣にある、


昭和6年竣工のお屋敷。


Yさんがかつて過ごしていたご自宅です。


一部はテナント利用で郵便局が入っていたそうですが、道路側は洋風でかなり凝った造りであることが素人目にもわかります。


天井の装飾。


曲線で構成された木枠の窓。
職人技が光ります。


住宅部分はかなり奥行きがあり、しかも2階建てになっています。


庭には戦時中に防空壕が掘られるなど(今もその穴が残っている)、この場所の歴史をそのまま閉じ込めたエアポケットのような空間でした。

この場所を次の時代にどう呼応させるのか、Yさんのアイディアに期待しています。


さて、このあと場所を変えて、5時間を越える振り返りミーティング(?)を行い、名古屋探検初日を締めくくったのでした。



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